肩こりの原因
肩こりはなぜ起こるのでしょうか?
肩こりの原因をどのようなメカニズムで起こっているか、解剖学的根拠に基づいて説明していきます。
肩こりが起こる典型的な姿勢とは前かがみの姿勢で、いわゆる猫背の状態です。
細かく分解して見ていくと、
①頭部は前方に移動する
②背骨が後方に湾曲する
③首から背中にかけて筋肉が緊張する
→肩こり、首こり、背中こり・・・(´Д`)
症状としては首から背中にかけて血流が悪くなり、コリ感や痛みが発生します。
では、なぜ血流が悪くなるのでしょうか?
筋肉が硬くなってくれているからです!
・・・くれている?
皆さんは肩こりについて大きな勘違いをされています!
肩が辛いからと言って、
「あぁー、このー、肩こりめー!!」
ってな感じで、ゴリゴリ押したり揉んだりしますよね。
今までそうしていた人は謝って下さい!(^^)!
実は前かがみの悪い姿勢で頭部前方に出てしまうがために、
肩周辺の筋肉たちが頑張って倒れないように引っ張ってくれていたのです!(感謝)
要するに、姿勢の悪い人は後部の筋肉を使い過ぎてしまっています。
結果、肩こりとなるのです。
これを知ってしまった以上、コリのせいにはできないですよね?
むしろ、ありがとうですね!
一般的には、コリになってしまった筋肉をほぐして血流を良くするという考えですが、実はこれは正解ではありません!これも驚き( ;∀;)
少し専門的になってしまいますが、肩こりになってしまった筋肉は延長緊張(エキセントリック収縮)といって、
筋肉が伸ばされている状態ですが、それ以上伸びないように固くなっています。
この延長緊張している筋肉をゆるめてしまうと、さらに筋肉が伸ばされ、もっと悪い姿勢になってしまうのです。
では、肩こりを改善するためにはどうすれば良いか?
まずはこれを知っておくべきです!
筋肉の作用は2つあります。
縮む と 伸びる です
筋肉は縮み過ぎても伸ばされ過ぎても血流が悪くなり痛みを発生します。
肩こり筋が延長緊張なので、この場合筋肉が伸びている状態とすると、縮んでいる部位はどこでしょう?
一度自身でその場に立ってみて、前屈して丸くなってみてください。
こうすると、背部は伸ばされて、体の前部である首の前側や胸、お腹は縮んでいるのがお分かりでしょうか!
胸を開くようにして上半身の前側を伸ばすと背部の筋肉も弛緩して前後の帳尻が合うということです。
慢性的な肩こりがいつまで経っても改善されない人は、
姿勢が悪く、上半身の前側の筋肉が硬いままなのです。
今回は、わかりやすいように部分的に説明していきましたが、上半身と下半身連動による姿勢作用も当然ありますので、体全体が影響し合っています。
骨盤が前や後ろに倒れている状態だと、当然頭部も前に倒れていきます。
まずは姿勢が原因で肩こりになってしまうことは知っておくべきですね(^^)
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