治りにくい坐骨神経痛



つらいお尻の痛みは坐骨神経由来の痛みが多いです。




坐骨神経とは背骨の腰部の椎体(腰椎)から伸びている神経と仙骨から出ている神経が左右一本ずつに束になってまとまり、足先まで走っている神経です。




今までの坐骨神経痛の考え方は、臀部の筋肉の緊張により坐骨神経を圧迫して痛みが起こるとされていました。


このことについては決して間違っていませんが、臀部の筋肉を緩めただけだと、再度痛みが戻ってきてしまうケースが非常に多いです。


坐骨神経は臀部の深層の筋肉である梨状筋の下を通っているのが普通ですが、人によっては梨状筋を貫通している場合があります。


このように人それぞれ体の構造の微妙な違いによっても、症状が出やすかったり出にくかったりしそうですね。






梨状筋が坐骨神経を圧迫するパターンは2つあります。


①梨状筋が収縮し、圧迫するパターン。


②梨状筋が伸ばされて圧迫するパターン。



筋肉は縮むか伸びるか2つの機能があります。



①のように梨状筋が収縮している場合、臀部の筋肉群を緩めれば坐骨神経痛の痛みが改善する場合は大いにありますが、②のように梨状筋が伸ばされている状態でさらに筋肉を緩めてしまうと、さらに延長緊張してしまいます。


②のように延長緊張であっても、刺激を加えることによって一時的に改善されたかと思ってしまいますが、骨盤バランスは整っていないのでまた痛みは戻ってしまう可能性があります。





このようになかなか改善されない坐骨神経痛はどのようにすれば良いか?


考えられることは、


坐骨神経そのものが伸ばされてしまっている


ということです。


これは、、

過度の骨盤前傾(骨盤が前に倒れている状態)や

反り腰によりお尻が後方に出っ張っている姿勢の場合、

太ももの後面(ハムストリングス)からふくらはぎにかけて延長緊張し、

坐骨神経がそのもの伸ばされています。



このような姿勢の人は、普段から坐骨神経が緊張している状態なので、立っている時や歩いている時にお尻が痛くなりやすいです。



ちまたで良く聞かれる坐骨神経痛に効果的なストレッチや筋膜リリースなどは、お尻の痛みにフォーカスし過ぎておしり周辺の筋肉を緩める方法が多いですが、


なぜおしりの筋肉が緊張してしまうのか?


ということにフォーカスしていないので、おしりの筋肉を緩めるだけでは根本改善にはなっていません。


坐骨神経痛の根本改善ためには、反り腰骨盤前傾を改善する必要があります。


つまり、日常の悪い癖や姿勢を改善することが最も重要であるということです。














からだメンテナンスの整体院トータルボディバランス (Total Body Balance)

肩こり、腰痛のみならず、生活習慣からくる体の不調を改善し、姿勢を矯正することによって再発防止や綺麗なプロポーションを維持します。